IgA腎症とは

予後と注意点

IgA腎症の予後

一口に「IgA腎症」と言っても、一定の経過を辿るわけではなく、ガンのようにステージがあります。大きく分けて、以下の4つに分かれます。

1.予後良好群:透析療法に至る可能性がほとんどないもの

2.予後比較的良好群:透析療法に至る可能性が低いもの

3.予後比較的良好群:5年以上・20年以内に透析療法に移行する可能性があるもの

4.予後不良群:5年以内に透析療法に移行する可能性があるもの

ただ、暴飲・暴食・生活の乱れ・服薬のし忘れなどにより、違うステージに移行する場合があります。

IgA腎症は、発見された当初は、比較的予後が良いと学会でも報告されていたのですが、その後の調査により、日本では、IgA腎症を患っている患者の40%が、予後20年の結果で慢性腎不全になり、人工透析などが必要とされていることがわかりました。

要するに、日本のIgA腎症患者の40%が、上述のステージで言う3・4だという事です。蛋白尿が持続している・高血圧を合併している、などは「悪化因子」と呼ばれ、悪くなる要因になります。それに対し、蛋白尿はなく、潜血尿(血尿の軽いもの)だけが持続している場合の予後は良好です。

IgA腎症になったら特に気をつけなければならない点

IgA腎症に限らず、慢性腎炎になったら、気をつけなければならないことがいくつかあります。

・夜更かしなどには気をつけ、規則正しい生活を心がける。
⇒腎臓の働きにも、「昼活発に動き、夜穏やかになる」というサイクルがあります。夜更かしなどをすると、その調節がうまくいかなくなります。

・風邪などの感染症には気をつけ、手洗い、うがいを徹底する。
⇒風邪などをひくと、一気に病気が悪化します。

・水分制限を医師から勧められたら、1日どれぐらい摂っていいか必ず聞く。それ以下になると脱水症状になって却って良くないので、汗をかいた時などは、自分で、むくみが出ない程度に摂取量を調節する。
⇒水分制限も、やりすぎると脱水症状になって血が濃くなり、腎臓に負担をかけます。

そしてほとんどの場合、この病気とは一生の付き合いになるので、一番気をつけなければならないことは、この病気には色々制限がありますが、「気疲れしない程度に」制限を続け、特に苦しい食事制限などは、「3ヶ月頑張ったら、自分へのご褒美として何か好きなものを食べてもいい」などと言うルールを設け、辛くても、長く続けられるコツを自分で掴むことです。

私も経験したのでわかるのですが、全てを完璧に、しかも生涯にわたって行おうとすると、絶対にどこかで無理が生じて、ある日突然爆発してしまい、ドカ食い、ドカ飲みしてしまいます。

こういう事をすると、一気に腎臓病の進行を早める事になりかねないので、「ストレスを溜めない程度に、気疲れしない程度に」をモットーに、気楽にやりましょう。

IgA腎症について