私がIgA腎症を患って、特に辛かった事

食事制限

これが、この病気になって一番辛い事だと自分では思っていますし、他の病気の人もそう言います。

食事制限と言っても、原則的に、「絶対に食べられないもの」と言うのはありません。しかし、「なんでもいいから、お腹いっぱい食べてもいいもの」と言うのも、ないのです。要するに、「色んな食材を少しずつ」と言ったところでしょうか。

先に述べた通り、IgA腎症含む慢性糸球体腎炎は、「低タンパク」「高カロリー」を心がけなければなりません。正直、これがものすごく大変なのです。

世の中でカロリーのある物は、「糖質」「脂質」そして「たんぱく質」です。この内、たんぱく質を制限しなければなりません。となると、「糖質」「脂質」だけで高カロリーになる食事を考えなければならないのです。

「脂質」を使う料理の代表的なものに、「揚げ物」がありますが、揚げ物を使ってカロリーを摂ろうとすると、どうしても血液検査で「中性脂肪」や「コレステロール」が高くなってしまいます。

一方、「糖質」の代表的なものに「米」がありますが、米もたんぱく質を結構含んでおり、米1合に対し9.2gほど含まれています。私は、朝・昼がおにぎり、夕方に市販の「チャーハンの素」のみを使ったチャーハンを作って食べているのですが、これだけで米を2.5合使用しているので、9.2×2.5=23gもたんぱく質を摂っているのです。

私の標準体重は55kgですから、55(kg)×0.6(g)=33(g)あと10gしかたんぱく質が摂れなくなってしまいます。

この他に、腎臓病が進行してくると、カリウムを多く含む野菜や果物などを制限しなければならないなど、本当に「何を食べたらいいの??」って思うようになります。私は一度管理栄養士による栄養指導を受けた事があるのですが、その方に、「私には、全てを満たせるような腎臓病のレシピは作れません」と言われたほどです。

じゃあ何を食べればいいの?

って最初は思っていたのですが、その内考えるのは止めました。結局は、自分がどこまで「医学的な理想」に忠実に食事制限をするかは、自分自身が決めることであって、誰かに強制されているわけではありません。なら、自分のできる範囲で、無理しない程度に食事制限を行うのがいいのかな、と思い始めたのです。

普段は医学的に決められた量のたんぱく質などを摂る。でも、我慢できなくなった時は、食べたいものを食べる。食べたら、もうその事は忘れて、その事により多少腎臓が悪くなっても「自分で望んだ事だから」と、クヨクヨしない。

一番大切なことは、「自分が自分らしくある為に、『自分でできる範囲の食事制限』を生活の一部に取り込む」と言うこと。そして「自分で持続できない程の制限は始めからしない事」と言うことだと思います。

IgA腎症について