特殊な治療法「扁桃腺摘出術」について

私の経験談

私の場合、「扁桃腺摘出術」を考えたのは、鼻が悪く、口で息をしていたので、風邪を引いたら必ず扁桃腺炎まで悪くなり、腎機能の軽度悪化、を繰り返していたので、扁桃腺を取ってしまおう!と言う感じで、IgA腎症の治療としての手術ではありませんでした。

主治医からそういう提案があり、自分としても、ちょっとした風邪でもすぐに喉が腫れ、38℃程度の熱が出る事が年に5~6回あってうっとおしかったので、承諾しました。

手術は、近くの大学病院で行う事にしました。

前述の通り、手術の1週間前に入院したので、手術日までは退屈で退屈でホントに嫌でした。なんせ、どこも悪くないので、入院している意味がない。あまりにも暇で、売店に並んでいる漫画本全部立ち読みしてやりました(笑)また、入院中にもかかわらず、外出して友人とマージャンをやり、外出門限ギリギリの21時に帰ってくる、と言うこともやっていました(笑)

そして、手術当日。手術着に着替え、ストレッチャーに乗った時に、安定剤の注射を打たれ、既に頭はボーっとした状態でした。

手術室に入ったら、看護師さんが心電図の電極をぺたぺた貼ったりして冷たかったのを覚えています(笑)

そして、「麻酔しますよ~」と言われ、マスクを口元に当てられました。全身麻酔の時には、絶対何秒まで数えられるかやってやろう!とずっと思っていたので、「いーち、にー、さーん・・・」と数え始めました。「はーち、きゅー、じゅー・・・あれ?麻酔効かないなぁ?じゅーい・・・」

・・・11を数える途中で意識が途絶えました。徐々に眠くなるんじゃなくて、一気にくるんですね、初めて知りました(笑)そして・・・

なにやら耳元ででかい声が・・・

うるせーなー・・・って思いつつ耳を澄ますと、「聞こえますかー!手術終わりましたよ~!」と、おばさんナースっぽい声が。「聞こえてたら手を握ってくださーい」と言われたので、握った・・・つもりだったが、力が入らない。もう一度「手を握ってー」と言われて、力を振り絞って握りました。

その後病室へ戻ったものの、喉がめちゃくちゃ痛くて、「痛み止めの坐薬入れますか?」って言われたけど、坐薬は恥ずかしかったので、我慢して「いや、いいです」と言いましたが・・・やっぱり我慢できなくなり、「やっぱりお願いします」と言い、坐薬をさしてもらい、少しは良くなりました。

その日の夕食は、全粥でした。ただの濁ったお湯。まずかった・・・それでも、飲み込むのに相当勇気が必要で、飲み込んだ瞬間悶絶するような痛さが私を襲いました。

しかし、1週間ぐらい経った頃からだいぶよくなり、「もう大丈夫だな」と勝手に思い、病院食にも飽きてきた私は、売店へ行って、大好きな鳥のから揚げを勝手に買って食べてしまいました・・・

それを食べると、また痛さが蘇ってきました。しかもそのすぐ後に主治医の回診があり・・・お粥しか食べてないのに、歯に鳥のから揚げらしきものが挟まっていて、「・・・何か食べたね?」と言われ、結構ガッツリ怒られました(笑)

術後2週間で痛みもなくなり、その後1週間の経過観察期間を経て、退院しました。全部で4週間の入院でした。学生時代の夏休み期間を利用して入院しましたが、退院したら、もう夏休みは終わりでした・・・

その後の検査結果は

私はそもそも検査結果云々ではなく、扁桃腺炎を繰り返したくないが為に摘出したので、検査結果が良くなるとか、そういうのは期待していませんでした。実際、検査結果は特段良くなってはいませんでした。

しかし、その手術を行ってから10年以上経つが、全然風邪を引かなくなりました。以前は、季節の変わり目には必ず扁桃腺炎になっていたのだが、それがなくなりました

摘出した扁桃腺を病理解剖した結果、扁桃腺内部に、消滅しないバイ菌の巣があったそうで、そのバイ菌が、常に悪さをしていたそうです。それを取ったお陰で、扁桃腺炎を繰り返す事はなくなり、結果として、今まで悪くなっていた原因を取り除く事ができた、と言う面では、効果があったと思います。

IgA腎症について